2016年11月16日水曜日

新作入荷 STELLAR CONFLICT天竺 L/S(9.5分袖) Tシャツ






究極のTシャツに長袖(9.5分袖)Tシャツが仲間入りしました。

素材はSTELLAR CONFLICT天竺(半袖同様)です。

既に半袖のTシャツをご愛用頂いている方も多いとは存じますが、長袖のリリースまでかなり時間がかかってしまい申し訳ありませんでした。

ただ袖を長くしただけの商品にするつもりはなく、どのような形にすればこの素材にあった型になり、かつ1枚で着てもサマになり、インナーで着ても心地良くキレイに見えるかを追求致しておりました。

例えば、衿ぐりは前身側が折り返して細二本針、後ろ身側は空ロックを入れた後に共地バインダー仕様にし、前から見た時のエレガントさと総合的な耐久性の両立を目指しました。

例えば、裾は直線ではなく1cmという微妙なラウンドを入れて、着用時のバランスを取っています。

半袖同様、長く、心地良くご愛用頂ける商品になりました。

皆様、宜しくお願い致します。

atelier comopti オンラインショップ


参考  STELLAR CONFLICT天竺 S/S(半袖) Tシャツの商品詳細はこちら

2016年11月4日金曜日

新しい素材が出来上がりました。 EG FINE BLENDED CASHMERE ミラノリブ


新しい素材が出来上がりました。

繊維の宝石と呼ばれるカシミヤをふんだんにブレンドし、独特の柔らかさ、ヌメ感、温かさを感じることが出来る逸品です。

カシミヤ混のニット(所謂セーター)でウォッシャブルを謳う生地、商品は多々ありますが、普通に家庭洗濯、吊り干しに対応出来る衣服はそうそうありません。

その点を糸の使い方や原料、仕上げを工夫して改良を重ねました。

家庭洗濯、吊り干しでも型崩れや風合いの変化を極力抑え、長く心地良くご愛用頂ける生地が出来上がったと自負しております。

[糸使い]
20/-のスーピマ綿カシミヤブレンド(C80/CA20)の糸を肌に当たる表裏に使用
生地の型崩れ防止や、心地良い包容感、キックバックを感じれるよう、繋ぎの糸には50Dのウーリーナイロン糸を使用

[編み]
30インチ18ゲージ
和歌山の老舗ニッターさんである紀南メリヤスさんで編んで頂きました。

[染色、仕上げ]
毛混ニットの染色と風合い出しと言えばここ!であろう本多染工さんにて染色、仕上げをしています。
本多染工さんだからこそ出来る、洗っても長持ちする樹脂系の柔軟剤で、スーピマ綿とカシミヤ本来の肌触りを最大限に活かして仕上げて頂きました。

製品としてリリース出来る日を楽しみにお待ち頂けると幸いです。


おまけ
カシミヤ混の糸としっかり向き合ってみて分かったのは、混紡糸のカシミヤ混率が10%の糸と20%の糸では、風合いがまっっったく異なります。値段もまっっったく異なります。

本生地は20%の糸を使用しているのですが、この風合いを出すには譲れない部分でした。

[カシミヤ混]と一口で言っても、カシミヤのクラスや混率で全然風合いは違ってくるので、そういった目線で街中のカシミヤ混衣類をチェックしてみるのも楽しいですよ~



2016年10月13日木曜日

ファッションワールド東京に出展します


来月開催される、ファッションワールド東京に出展致します。

日時 11月7日(月)~11月9日(水) 10:00~18:00
場所 東京ビッグサイト

日本で行われるこういった形式の展示会に出展することは皆無ですので、ご興味をお持ちの関係各位様、ご来場を予定している皆様、是非お立ち寄りくださいませ。

各種アポイントはこちらまで宜しくお願い致します。


今回は知人からの声をかけられ、ファッションワールド東京内のデザイナーエリアという区域に出展するのですが、なんでも立ち上げから5年以内のブランド限定とのこと。

立ち上げからまだ5年経っていなかったとは。。。

ブースNO等はまだ決定しておりませんが、服飾の専門学校等を卒業して、意気勇んでブランドを立ち上げた方たちと並ぶはずなので、エリア内幾分フレッシュさに欠けた顔のブースを目指して頂ければと思います。
(※追記 ブースNO決まりました:DG1-24)

少しでも多くの方に商品を見て、触って頂ければ幸いです。

宜しくお願い致します。



余談ですが、パンツェッタ・ジローラモ氏の講演を楽しみにしております。

[ファッションの楽しみ方とこれからの日本のメンズファッション]という講演内容だそうです。

不況ばかりのこの市場、仕組み云々を語る前に、本質的に必要なことを再考させてくれるような、そんな内容を期待しております。







2016年7月13日水曜日

伊勢丹新宿店での催事に出展します。 [HOPE for PEACE/ボタンでつなぐ平和]展

日本での催事に出展するのは何年ぶりでしょうか。。。

それもこれも、やはり平和に対して自分が生業としている分野で何かをしたいという気持ちがあるからです。

是非最後まで読んで頂き、今当たり前に享受している平和について、ちょっと立ち止まって考えて頂けると幸いです。



[展示会企画概要]

かつて佐賀県有田で軍服用のボタンが製造されていました。

戦後70年を前に、その地の倉庫で未使用のボタンが見つかりました。

使われずに残されたボタンに秘められた歴史を背景に、そのボタンは参加するクリエイターの方々が、それそれの平和への願い・希望をこめた作品へと生まれ変わりました。

ボタンを通し、ヒトとヒト、ヒトとモノ、モノがコトとつながります。

『HOPE for PEACE/ボタンでつなぐ平和』をメッセージに、今、あたり前に享受している平和の大切さを語りつぎ、未来へとつなげる企画展です。



[atelier comopti出展作品概要~REPURPOSE FOR PEACE~]
今回の制作では軍服用のボタンからインスピレーションを受け、軍服に使われた布地の染色にフォーカスしました。

当時の軍服は、抗菌作用、薬理作用もあり漢方にも使われる[ミロバランの実]を使用した植物染料で染色されていました。

ミロバランの実はその薬事的作用だけではなく、その硬い殻に守られた形状から、[生命を守ってくれる]という古代からの言い伝え、おまじないのような役割を担っていたようです。

本作品のプリントに使われているインクには、ミロバランの実から抽出された液体を練り込んでいます。

[価値ある物語、人々の想い、歴史上の事実を忘れずに、平和の大切さを再認識する]

デザイン、ファッションを通じて、少しでも平和のために貢献出来れば幸いです。

※REPURPOSE=別の目的に利用するために作り変える




日時:7月20日(水)~7月26日(火) 10:30-20:00
場所:伊勢丹新宿店本館=センターパーク/ザ・ステージ#5

日時:8月5日(木)~8月21日(日) 11:00-21:00
場所:STYLE MEETS PEOPLE 東京ミッドタウン ガレリア3F


ボディにはSTELLAR CONFLICT天竺 S/S Tシャツを使用しています。

31名/社のクリエイターさんたちの作品が集うとのことなので、私も楽しみにしています。

20日(水)の夕方は会場に在会場している予定です。
※以前のブログで24日(日)の在会場をお伝えしておりましたが、急遽出来なくなりました。申し訳ございません。

皆様、宜しくお願い致します。







2016年7月4日月曜日

生地の良し悪しは結果がすべて

スーピマ
スビン
スビンゴールド
シーアイランド
ギザ
トルファン

これらは全て所謂高級高品質と言われる原綿に付けられている名前です。

近頃色々な媒体の商品説明でよく見かけるようになりました。

原綿にこれらを使ったからといって、必ずしも良い生地になるとは限りません。

どこでどういったクオリティで紡績をするか。

出来あがった糸をどんな編み方で、何ゲージの編み機にかけるか。度目調整はどうするか。

どういった染色、加工、フィニッシュをするか。

色々な要因を組み合わせて、求める生地に仕上げていきます。

当ブランドは、これらの工程全てにおいて、その生地に最も適していると選び抜いた工場さんとお話をして作っていきます。

ただ矛盾するようですが、この事実を説明すること自体は何の意味も無いことだとも同時に思っています。

どこまで拘って作っても、出来た生地自体は、生地という触感にアプローチする物体であるが故に、着用頂く方が心地良いと感じるモノになったかどうかという結果のみをもって良し悪しを判断されるべきです。



高級綿糸を使っていますなんていう商品説明は意味の無いことだなとつくづく感じています。



原料や製造背景が説明されてもいない無数の生地、またはTシャツが並べてある中で、その中から1番着心地が良くて耐久性もあり長年愛用出来るモノとして選んで頂ける。

ただただ、そんな生地、そんなTシャツを作りたいのです。





2016年6月28日火曜日

ビジネスと趣味について

前回のブログでも書きましたが、当ブランドは商品化している素材、型のバリエーションがまだまだ非常に少ないです。

今回はその理由と、某著名人の言葉を引用しながら当ブランドの商品リリースに対しての考え方について書こうと思います。






前述の商品の少なさから、展示会のエージェントやお客様からももっとバリエーションを増やして欲しいと言われるのですが、素材にしても形にしても、本当に納得のいくものが出来上がらないと商品としてはリリースしません。

これだけはブランド設立当初から決めていることですし、今後もこのスタンスを変更することはありません。

決して商品開発をサボっているわけではないのです。。。念のため

そういう意味では、誤解を恐れずに言うと当ブランドはビジネスではなく趣味に近いものがあると思います。

それは、作ったモノに対して責任を持たないとかいう意味ではなく、その時点で100%のモノが出来ないとリリースしないエゴがあるという意味においてです。

ユニクロの柳井さんはある著書で[一部のおしゃれな人を対象にしているのは、ビジネスではなくて趣味ですよ。]とおっしゃっていました。柳井さんは小さいビジネスやニッチな商品には否定的な考えをお持ちです。

確かにそうかもしれません。

ビジネスとして成り立たせ、社員も抱え、その人の生活も保障するというステージにたとうと思うと、このブランドは成立しないと思います。

年間の売り上げ、利益目標があり、そのために何品番を原価いくらで作らなければならない、、、確かにそれはアパレルビジネスを行う上で当たり前のことですが、そのために自分の満足いかないものを利益や目標を追うために商品化するというのはどうしても納得がいかないのです。

当ブランドを応援して下さっている方は、こういった理念にも共感して下さっていると思っています。

と同時に、少しでも上質で心地良い着心地のものを、なるべく簡単なケアで毎日長く着たいと思って下さっているはずです。

そういったお客様に喜んで頂くために、今後も妥協の無い商品を、1年に1点でも開発していけたらと思います。





ちなみに、私の下着は365日ユニクロさんです。綿100のレギュラーライズのそれです。あのクオリティとバリエーションとコストパフォーマンスは素晴らしいとしか言いようがありません。

ただしかし、私のTシャツはほぼ毎日atelier comoptiです。

どこに重きをおいてどう拘るかは、人それぞれですね。

2017S/S パリ展レポート


会場外観

爽やかなサックスのドレス?が印象的なパリジェンヌ?も映り込んで下さいました。



展示

相変わらず商品数が少ないですが、これでも前回よりは増えました!
※前回の素材は1種類で型は2型のみ。今回はなんと!3種類4型になりました。


ご来場頂いた皆様、関係者の皆様、本当に有難うございました。

少しでも面白いと思って頂けたなら幸いです。

2016年6月20日月曜日

2017 S/S パリでの展示会に出展致します


2017 S/S パリでの展示会に出展致します。

JUNE 23rd(THURS)-27th(MON) 10:00-19:00
18 Rue des Quatre-Fils,75003 Paris.
showroom_ateliel@nap-i.com


パリでの展示会は16A/Wに続いて2度目になります。

前回はTシャツだけでA/Wの展示をするという少しチャレンジな出展内容でしたが、有難いことに数店の海外卸先も決まりました。

今回はまだ日本で未発表の、スーピマコットン×カシミヤ×ウーリーナイロンのミラノリブという素材の初お披露目の場でもあります。

日本ではなく海外の展示会に出展するのは、バイヤーさんの本気度の違いがその最たる理由です。

海外では、一つ一つの素材やデザイン(主に素材ですかね)に対して興味を持たれたら、事細かに色々聞いてこられます。

そういった気持ちを込めて見て頂きたいというのが、海外展示会に出展する理由です。

日本のアパレルの同質化が騒がれているのと無関係ではないと思いますが、、、如何でしょうか。

とにもかくにも今週から始まります!





2016年2月4日木曜日

2016SSシーズンカラー追加[ROYAL BLUE] STELLAR CONFLICT天竺 S/S Tシャツ[クルーネック]


STELLAR CONFLICT天竺 S/S Tシャツ[クルーネック]に2016SSのシーズンカラー[ROYAL BLUE]が仲間入りしました。

atelier comopti オンラインショップ

春~夏にかけての穏やかな陽気の日常に着用頂きたい色目に仕上げました。

本当に発色性に優れた糸だなと感心します。

改めまして、商品概要はこちら

皆様、宜しくお願い致します。

2016SS新作 USAコットン16/-吊編み天竺×天然染料染めポケットTシャツをリリースしました。

昨年ご好評を頂いたUSAコットン16/-吊編み天竺ポケットTシャツに、今年は天然染料で染めた新色を2色リリース致しました。

atelier comopti オンラインショップ

Tシャツの生地、縫製等の詳細は昨年リリースした琉球藍染めの商品概要からご覧ください。

こちら

2色とも京都の天然色工房[手染メ屋]さんの手によって染めて頂きました。

天然染料ならではのくすんだ、深い色合いは、どこか心安らぎます。

以下、カラーの説明に関しては手染メ屋さんの記述を抜粋させて頂いています。


[海松色(みるいろ)]
楊梅(やまもも)の幹を使って染める濃いカーキグリーンです。媒染は木酢酸鉄を使います。
海松(みる)とは海藻のこと。海岸にもよく打ち上げられている、細長い茎が枝分かれして生える海藻でして、松の葉に似ていることからこの字があてられています。
海藻の海松のように深いカーキグリーンのものを、平安時代からこう呼ぶようになっているようです。
この色は洋の東西を問わず20世紀以降の軍服に使用されており、わが国でもいわゆる「国防色」に近い色目と思います。ミリタリー系のカジュアルウェアにもよく見られる色で、トップス、ボトムアイテムに限らずとても使いやすい色目と思います。


[鈍色(にびいろ)]
矢車附子(やしゃぶし)というハンノキ科の低木の実を煮出して染める色です。媒染にはミョウバンと木酢酸鉄の両方を使います。
最もニュートラルな日本のグレーで、古代には喪に服する色目としても使われていました。鈍色は濃いものから薄いものまでいろいろな濃度があり、薄鈍(うすにび)や濃鈍(こきにび)などと言われ、源氏物語などを見ると、喪の鈍色が濃ければ濃いほど近親で悲しみが深い、とされていたようです。
読んで字のごとくにぶい色なのですが、「鈍い」という言葉は本来刃物の切れ味が悪くなることで、切れ味が悪くなった刃物、すなわち鉄を米酢などに入れて鉄媒染に使用したところから来たのではないか、という説があります。
西洋のグレーに比べて少し黄味がかかっているこの鈍色ですが、決して何かの色が見えるわけではなく、やはりグレー。不思議な色目です。特にトップスの色としてはとても重宝しています。


両色とも、着こんでいくうちにどんどん味が出てくる色味です。

また、手染メ屋さんのご厚意により、本来手染メ屋さんで購入した商品のみに適用されるサービス[染め重ね無料サービス]がご利用頂けます。

簡単に言うと、色が褪せたり変わったりしたものに関しては無料で染め重ねをしてまたお使い頂けるように致します、というアフターサービスです。

詳しい利用方法等は、こちらの手染メ屋さんのサイトからご覧ください。

染め重ね無料サービス


USAコットン16/-吊編み天竺ポケットTシャツ自体、非常に耐久性のある素材を使い、かつ少しでも長く元の形を保てるように縫製しています。

お得感を出したいわけではありませんが、このボディに染め重ね無料サービスを併用すれば、かなり長期間きちんとしたよそ行き(言葉が古いでしょうか?)のTシャツとしてご愛用頂けると思います。

口先だけではなく、本当に[長い間お気に入りとして着用してもらえるTシャツを作りたい]という当ブランドの根本の考えを体現してくれるTシャツに仕上がったと思います。

皆様、宜しくお願い致します。


染料原料:左から矢車附子、梔子、紅花、楊梅、五倍子



蛇足にはなりますが、数年前に目にした手染メ屋さんのこのサービスに私は衝撃を受けました。

ご自分の仕事に計り知れない愛と自信とプライドがあってこそのサービスだと思います。

長年愛用したお気に入りの洋服のお直しを無料で引き受けてくれる洋服屋さんや工場さんは今日本にどれだけあるでしょうか?染めとなれば尚更です。

同じ規格で作られた洋服でも、自分と過ごしてきた時を考えると、ただ新品を買い直せば済む話ではないと思いますので、とても素晴らしいサービスだと思います。

今回そんな手染メ屋さんと一緒に商品作りが出来たことを幸せに思っています。





2016年1月26日火曜日

2016AW展示会 Paris



2016AW パリでの展示会が昨日終わりました。

会場中央、ご覧のとおりAWなのにSTELLAR CONFLICT天竺 S/STシャツのみで出展致しました。

春~秋の1枚着用は当然ですが、インナーとしての着心地も実は定評がありまして。。。

ご来場頂いた皆様、関係者の皆様、本当に有難うございました!